平成22年度飯豊連峰保全連絡会議(第5回会合
日時 平成22年6月23日(水) 13:30〜
場所 関川村 村民会館




事務局である環境省羽黒自然保護官事務所 坂本自然保護官の進行で開会され、平田代表の挨拶に続いて議長を平田代表が務め会議を
進めた。会議は幹事の自己紹介、挨拶から始まった。
下越山岳会 藤井三郎
新潟県山岳協会自然保護委員会 委員長 本間一人氏
NPO飯豊朝日を愛する会・小国山岳会 井上邦彦氏
西会津山の会 薄定夫氏
エーデルワイス山岳会 小椋武氏
以上幹事の挨拶(山都町ふるさとガイド協会の平野氏は欠)

資料確認の後、
議題1
事務局より昨年度の実施状況について説明。

議題2
今年度の計画について計画の提出済み団体より説明。
補足説明
新潟県環境企画課より、新潟県側の避難小屋等の施設に関して何かあれば情報を寄せて欲しい。
喜多方市山都総合支所より、当初7月上旬を予定していた切合小屋周辺のゴミ収集は9月上旬に変更とした。

議題3
合同保全作業について
今年度の合同保全作業は、NPO飯豊朝日を愛する会・小国山岳会の計画作業を選定とした。
作業場所は@梶川尾根・丸森尾根・天狗の庭・御西小屋周辺・玄山道分岐・切合 A浸食個所の作業
作業内容は@過去の作業箇所の点検・補修 A梶川尾根(トットバノ頭〜梶川峰、トットバノ頭) 丸森尾根(丸森峰直下)とした。

議題4
重点整備個所の今後の整備計画について
手法について、梶川・丸森のどちらかを閉鎖し回復を待ち交互に利用する方法はとれないか?という私見があったが
@登山者の行動が梶川・丸森の周回利用が多い。
A現在の状況は裸地化した箇所のガリー浸食及び流出土砂による植生の損傷であり自然の回復を待つことで解決できない状況であり閉鎖で解決できない
以上のことから、交互閉鎖の手法は効果に疑問があるが、各ルートの部分的な迂回ルートの作成とその交互利用には効果があると想像できる。


議題5
その他

何だか、妙に盛り沢山な話題。
それは、避難小屋の管理、WCの在り方についてであった。
ただし、これは、本会議の主題ではなく副次的な議題としてのものである。


                             

                                        だいちゃん、仕事中〜


避難小屋の管理人、WCの管理、建設設置いずれも公費と人員配置の問題で簡単ではない。
私自身の私見だが、過度に行政支出に依存する要求を登山者側が要求すれば、受益者負担の原則が求められると思う。
下手をすれば Tax Eaterと呼ばれるかもしれない。

井上氏はWCの問題に関しては山のキャパシティに触れていた。
私もやや不見識な考えかもしれないが、飯豊山域を考えると入山者は11月初頭〜4月末までの半年間は積雪期、残雪期にあたり入山者は限定的であり
し尿の排出量の絶対量が少ないのではないか?
また、標高の低さ、無雪期の気温は高くそれ故、植生が豊かであり分解浄化する能力は高いのではないか?

但し、残雪期の小屋周辺は汚物で汚れているのは事実だがこれは、避難小屋のWCに非水洗のWCを冬期用として設置するしかないだろうと思う。
また、女性登山者が小用の回数を減じるために水分摂取を控えるのは、脱水原因であるので、女性登山者のためには、やはりある程度WCは設置すべき
と思う。この点は、携帯WC云々とは別次元。用を足す場所(目隠し)の問題。
また、冬期屋外で風雪の中での携帯WCの使用は現実的ではないだろう。

ヤマとWCこの課題は単純だけどなかなか奥深い問題である。



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